なぜスプレモはハンドピックの選別をするのか?
スプレモでは開店以来35年間焙煎の前と後に丁寧な選別作業をしています。
やればやるほど手間暇かかり、分量も目びりして人件費などで儲けにならずマイナス要因です。
普段飲んでいるコーヒー豆の中に虫食い豆などの味を損なうような欠点豆の混入の存在を知っている人は何人いるでしょうか?
知らない人、知らされていない人が大半です。
それだけコーヒー業界では存在はタブー視され隠され続けてきたようです。
ちゃんと選別していないと消費者に教えられない。
コーヒー豆は農産物です。
どんなに厳選した豆とはいえ虫喰い豆や発酵豆、未成熟の豆などの欠点豆が混入しています。
スプレモでは手選別で欠点豆や煎りムラを1粒1粒丁寧に取り除きます。
手づくりでしか味わえない雑味や濁りのない、冷めても後口の良いコーヒーを提供したいと思っています。
最近は小さな自家焙煎店などで一応選別しているところも増えてきましたが生豆まで選別しているところは少ないようです。
認証のあるオーガニックコーヒーでさえ、虫食い豆などが混入していても品質基準とは無関係です。
コーヒー生産地でも機械や手選別で取り除かれていますが一杯分のコーヒー豆は約10g。わずかの欠点豆でも無視できません。
特に発展途上国と言われるコーヒーの産地では栽培や管理指導も少なく十分な設備も十分とは言えません。
私たちがパートナーの一員として選別の補助をすることで品質も良くなり生産者の支援になればと思っています。
ハンドピックの言葉は生産地ではコーヒーの木から完熟した果実を摘み取ることを言います。
生豆の選別は正しくはハンドソーティングといいます。
やっとハンドピックの言葉が業界にも浸透し使われてきたことは良いことだと思います。
私たちは誇りをもってこの言葉を使うようにしています。